モノ選びは人生選び

私は、このクッションに
一瞬で恋をした。

それは
某インテリアショップでの出来事だった。

出逢った瞬間に愛おしさが湧き、
一緒に暮らしたくなってしまった。

『ずっと見ていたい、
ずっとそばに置いておきたいー。』
そう思った。

 しかし、
 真ん中にパールや
クリスタルストーンが施されていて
実用的ではないため、

 『実用的ではないアイテムを
購入するのは贅沢では?』

という考えが、ふと頭に過ぎった。

 そこで私は、
「連れて帰った時」と、
「そうしなかった時」を想像してみた。

すると、
心が喜ぶのは明らかに”前者”だった。

 私は迷うのをやめて購入を決め、
丁寧に包装をしてもらい、
それを大切に自宅に
持ち帰ってきた。

結果、大正解だった。

あれから何年か経ったが、
このクッションは、
未だに愛おしくて抱きしめたくなる。

…実は、私はこんな風に
モノを手にすることが時々ある。

私が住まいに置くモノや、
目に触れるモノに
こだわるのには理由があるのだが、
そこにも繋がっていく。

それは、
《日々の暮らしの中でしか
感性やセンスは磨かれない》
ということが
痛いほど分かっているから。

 そして、
私にとって欠かせない”美意識”を
保つためにも
美しいものを身近に置いておくことを
欠かさないようにしているのも、
その理由のひとつ。

 そして、いつも、
ふと思うのだ。。。。

結局、
”モノ選びは、人生選び”だと。

 

 

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